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yuki☆tomo

Author:yuki☆tomo
日本の片隅でひっそりと신화愛を囁く。

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遠い空の下 ‐ Ricwandy ‐

2015.09.11 19:00|トライアングル series
『ちょっと!ドワニヒョン、どういうつもり!?』

久々に聞く弟兼恋人の声は、かなりお怒りの様子だった。

「ん?何がだ?」
『 "何がだ?" じゃないでしょ!?何でまたヨーロッパに行ってるの!?』
「何でって…これも仕事で…」
『嘘っ!!どうせ本音はゆっくり行きたかっただけでしょ!それに、本当に仕事だったら言ってくれれば良いのに、何でエリヒョンには言って僕には黙って行ったの!』
「エリックはリーダーだから…」
『またそうやってはぐらかす!いいよ!もうドワニヒョンなんか知らないから!!』

威勢よく切れた電話を耳から離し、溜め息を吐きながら国際電話を掛ける。


「エンディに話したのか?」

前置きをすっ飛ばして問い質すと、リーダー兼恋人の困ったような声が返ってきた。

『…すまん。エンディに詰め寄られてさ…あいつも、自分トコの新人のデビューやらで、色々と忙しかったみたいだし…お前に甘えたかったんだと思うとさ…』
「仕事絡みとはいえ、また暫く韓国を離れるしエンディから文句の一つも出るだろうからって、黙っておいてくれって頼んだのに…」
『…悪かった…ほんとスマン…』

この恋人も、もう1人の恋人を可愛がっているのは知っている。
エンディに問い詰められて、黙っているのが申し訳ないと感じたんだろう…
エンディもまた、エリックなら俺のコトを知っている筈だと問い詰めたんだろう…

「…ったく、俺が帰るまでエンディの相手をしてくれよ?機嫌を取れとは言わないけど、せめて誤解は解いておいてくれ」
『ああ…分かった。何とかするよ…本当に悪かった…』
「もういいって。また連絡するよ」

電話を切りながら、今だうな垂れているであろう男の姿を想像して、少し微笑った。

帰国したら、取り敢えず2人の恋人に、思いっきり甘えさせてやろう…
そう考えたら、帰る日が待ち遠しくて堪らなくなった。

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