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yuki☆tomo

Author:yuki☆tomo
日本の片隅でひっそりと신화愛を囁く。

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Bloody Lover #21 - All member -

2020.10.14 19:00|創作
20200906220558099.jpeg

本作は私がFF話の師匠と仰ぐ方の某作品から少しだけ設定等を拝借して書いた物です。その方にはちゃんと許可を頂いております。
ただ今回は(てか最近はずっとだけど)定期的に更新できないと思います。
時々更新をお休みさせて頂く日もあるかと思いますが、よろしければ気長にお付き合い下さいませ。

長々と連載してまいりましたが、本日が最終話となります。最後までお読み下さり有り難うございました。m(_ _)m
(※そして今回も安定のブッ込み具合)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「向こう…妬いちゃってるんじゃない?」

エリヒョンが一瞬「え?」と両目を瞬いた後、ゆっくりと振り向いた。
エリヒョンの向こうでドンワンさんがこっちをジーッと睨みつける様に見ているのに、2人に気づかれない様にくすっと笑って席を立つ。

「じゃ、僕もう帰るね。頑張って、エリヒョン」

エリヒョンの肩をポンと叩いて後ろ手を振りながら、皆が座るテーブル席へと向かう。

「チュンジェ、話はもう終わったの?」
「え?あぁ、うん」
「初めまして、シン・ヘソンさんですよね。僕、エンディ・リーと言います。チュンジェの事よろしくお願いしますね」
「あ、…あぁ…」

いきなりチュンジェに声を掛けた僕を少し胡散臭そうに見ていたシン・ヘソンは、チュンジェから僕の事も聞いていたのだろう、名乗ると表情を和らげた。


この人も可愛い人だなぁ…でもさすがにチュンジェのマスターだし…


なんて事を思いながらドンワンさんとイ・ミヌを見ると、2人共ジッと僕を見ていた。
ドンワンさんは敵意、いやこれは嫉妬心というべきだろう…を剥き出しに
イ・ミヌは何処か不満そうな表情で
2人のそんな顔を見られた事が何だかとても嬉しく思える。

「じゃあミヌヒョン、帰ろう」
「え?…え、ヒョ…ン?」
「ミヌ?おい、どういう事だ?」
「今夜はミヌヒョンの部屋に泊めてよ」
「え、ちょ、おい」
「……」

イ・ミヌの手を握り腕を引く。勢い立ち上がったイ・ミヌの手を繋いだままドンワンさんとシン・ヘソンに向かって

「それじゃあ僕たちは此処で失礼します。行こう、ミヌヒョン」

状況がよく飲み込めていないシン・ヘソンと未だ僕を睨むドンワンさんに至高の笑みを向け、店の外へと向かう。勿論、途中エリヒョンに “頑張って” とウインクを送る事も忘れない様にして。




エンディがミヌさんの手を引いてバーを出る瞬間、繋いだ手を少しだけ強く握ったのが分かった。そしてその手を、頬を赤らめたミヌさんが握り返したのも…

「ジニ…あの2人は…」
「ミヌさんって凄いね。あのエンディを本気にさせたんだ」
「え…?」
「2人のどちらが先に興味を持ったのかは知らないけど、少なくとも今のエンディはミヌさんに本気だよ」
「そう…なのか…」

顔を前に戻すと「納得が行かない」とばかりに口許を尖らせたドンワンさんが、腕を組んで視線を足元に落としていた。

「ドンワン」

少し困った様な表情でエリヒョンがドンワンさんの隣に座る。

「そう怒るなって」
「……」
「チュンジェ、良かったな。ヘソン、チュンジェの事頼むぞ」
「……ああ」
「ありがとう、エリヒョン」

どうやらエンディはこの2人に諍いの火種を放り込んでから帰ったらしい。時に怖い物知らずとも思えるくらい大胆なエリヒョンに、こんな態度を取らせる事ができるのはエンディと、他ならぬドンワンさんしか居ないだろう。

「ヘソンヒョン、俺達も帰ろう」
「え…あ、あぁ…」

声を掛けるとヘソンヒョンは俺を、次いでドンワンさんとエリヒョンを見た。
ヘソンヒョンの肩を抱き寄せ、耳元で小さく囁く。


「早く2人きりになりたい…」


顔を離すとヘソンヒョンは頬を仄かに染めて小さく頷いた。
もうそれだけで全身の細胞が「この人が欲しい」と騒ぎ出す。

「じゃあね、エリヒョン、ドンワンさん」
「ドンワン、一度くらいエリックは打ん殴った方が良いぞ」

顰めっ面のドンワンさんと困り果てた様子のエリヒョンを置き去りにすると、ヘソンヒョンの肩を抱いて店を後にした。




「なぁ、ドンワン…機嫌直せよ」
「………」
「さっきのはエンディの悪戯だって。俺達を揶揄ったんだよ、それだけだってば」
「……俺達を揶揄う為だけにお前にキスしたのか?」
「キスはされてないぞ、本当だ!それにチュンジェも言ってたろ?エンディはミヌに惚れてんだ。そのミヌの前で俺にそんな事するワケ無いだろ」
「……どーだか」

へそを曲げたまま俺を見ようとしないのドンワンの耳朶をそっと摘み優しく揉む。

「ドンワン、喉が渇いたんだけど?」
「ワインでも飲めば良いだろ」
「俺は血の方が良い」
「なら今直ぐエンディを追い掛ければ?それかこの前言ってたジェボムだっけ?其奴の血でも飲まさせて貰えば?」
「俺はドンワン以外は、人間の血も吸血鬼の血も興味無いし飲みたいと思わない」
「エリックが興味あるのは俺の血だけなのか?」
「そう思うか?」


ドンワンが俺を見る。その表情が、その視線が、俺を誘う。俺を魅了する。


「……確かめてみないと何とも言えないな」

ドンワンが妖艶に笑うから、俺もそれに応える様に笑う。

「良いぜ、好きなだけ確かめろよ。ドンワンのしたい様にすればイイ」
「…言ったな」



ニヤリと笑ったドンワンが立ち上がり、店の出口に向かって歩き出した。
その背中を追い掛けながら、やはり俺をこんなにも昂らせるのはドンワンだけだと実感した。

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テーマ:二次創作(BL)
ジャンル:小説・文学

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